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ハマス幹部「全責任はイスラエルにある」「ナッツィヤフ氏は停戦合意望んでいない」…読売新聞インタビュー

2024-10-11

著者: 蒼太

イスラム主義組織ハマスの政治的指導者であるイスメール・ハニヤ氏(58)と最高幹部のメイパル・バドラフ氏(49)を含むハマスの幹部2人が、カタールの首都ドーハにて特別に読売新聞のインタビューを受けた。この時期、パレスチナ自治区ガザにて停戦交渉が進行中で、多くの人が注目している。

ハニヤ氏は、最近の戦闘の発端が「イスラエルの挑発にある」と主張し、「全責任はイスラエルにある」と断言した。彼はまた、「ナッツィヤフ首相は停戦合意を望んでおらず、むしろ戦争を利用して自らの権力を強化しようとしている」と述べ、緊張した状況が続く中で和平の進展が難しいことを警告した。

一方で、バドラフ氏は、「我々は一方的な合意には応じない。停戦には双方の合意が必要であり、ハマスが提案している条件を無視することはできない」と述べた。彼はまた、国際社会がこの問題に十分な注意を払うべきであると強調し、特に民間人が被害を受けている現状を訴えた。

ハマスの指導者たちは、ガザの人々の苦境を訴え続けている。彼らは「我々は国際的な支援を求めている」とし、「最も影響を受けているのは非武装の市民であり、我々は彼らを守らなければならない」と述べ、ガザの状況に関する国際的な理解と支援を求める姿勢を見せた。

特に、民間人の死者が増加していることを受けて、国際社会からの圧力が高まっている。ハニヤ氏は、「欧米諸国がイスラエルに圧力をかけて停戦を実現させる必要がある」と述べ、国際的なコミュニケーションと協力の重要性を強調した。

このインタビューは、情勢が緊迫した中で行われ、多くの人がこの問題に注目していることを示している。ハマス側からの見解は、今後の交渉や国際的な反応に影響を与える可能性が高い。加えて、ハマスの戦略がどのように変化していくのか、国際社会がどのように関わっていくのかが、今後の焦点となるだろう。