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イギリス、ニンジャソード所持禁止 銃物犯罪「危機」対策で

2025-03-28

著者: 結衣

【3月28日 AFP】イギリス政府は27日、「ニンジャソード(忍者刀)」と呼ばれる刃物の所持を禁止し、違反者には6月以降の禁固刑を科すと発表した。政府が刃物犯罪による「国家的危機」と称しており、これに対抗するための措置である。

通知によると、ニンジャソードは全長14~24インチ(約36~61センチ)のサイズで、刃身が非常に鋭利であり、先端が尖っている。8月1日からニンジャソードの個人的な所持は禁じられ、6月以降の禁固刑が科せられる。今後の法改正により、2年以上の禁固刑に引き上げられる可能性が高い。

この禁止令は、愛好者の中には「ロナン法」の最終部分に該当する。これは、政府の犯罪対策および警察関連法案の一環として先月議会に提出された刃物犯罪対策の一つである。

これに先立ち、昨年9月には、「ソンビナイフ」やマチェット(山刀)の所持も禁止されていた。この流れで、ニンジャソードの所持も禁止される運びとなった。

カイ・スターマー首相は刃物犯罪を「国家的な危機」と呼び、この問題に対する厳しい立場を強調している。今後、ニンジャソードの禁止は7月に一か月間の自主提案期間が設けられる予定だ。

政府の公式データによると、イギリスでの刃物犯罪は2011年以降、劇的に増加している。北部マンチェスターを除くと、2023年7月から2024年6月までの1年間で、刃物を使った犯罪は5739件発生した。2010年4月から2011年3月までの1年間の3000件から41%も増加した。