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イギリスの物価上昇加速−10月のインフレ率、2.3%と再び目標上回る

2024-11-20

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イギリスの物価上昇は10月に予想を上回るペースで加速し、インフレ率が目標の12%を大きく上回る水準に達しました。英国の中央銀行によれば、今後数ヶ月以内に追加利下げに踏み切る可能性が一段と低下しているとの見方があります。

イギリス政府統計局(ONS)が20日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.3%の上昇を記録し、エネルギー価格の影響を受ける形で加速しています。9月は1.7%の上昇にとどまっていました。

イギリス中銀と民間エコノミストは10月のインフレ率が2.2%を予測していましたが、実際の数値はそれを上回りました。

イギリス中銀は国内物価圧力の高まりを示す兆候として留意しており、全体のインフレ率は5%と、9月の4.9%から上昇しています。イギリス中銀の予測通りならば、依然として高水準を保ち続けると考えています。

インフレ状況の発表を受け、ポンドは上昇。先週添付された16ヶ月ぶり安値からの持ち直しが進んでいます。

最近の物価上昇は主にエネルギー価格の高騰によるもので、特にガスと電気代の影響が顕著です。これにより家庭の生活コストも増加し、特に低所得層への圧迫はさらに高まっています。

今後の見通しとして、エコノミストたちは持続的な物価高が続く中、イギリス中銀の政策金利が再度上昇する可能性を提起しています。このような状況下で、消費者の購買意欲にどのような影響が出るかが注目されています。