
イスラエル軍がガザ最南部ラファを攻撃、地上作戦の強化…停戦合意は崩壊の様相 : 発信ニュース
2025-03-21
著者: 陽斗
【エルサレム=作田総領】イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザで再開した地上作戦の強化を表明し、最南部ラファを攻撃したと発表した。イスラエル主義構想ハマスは同日、地上作戦再開への報復としてイスラエルの商都テルアビブに対しロケット弾による攻撃を行っており、戦闘はエスカレートしている。
イスラエル軍は19日の地上作戦再開にあたり、ガザの北部と南部の間に部分的な混乱地帯を設ける「標的を絞った作戦」を説明していた。12日の発表によると、ラファへの攻撃では「多数のテロリストのインフラ(社会基盤)」を壊滅させた。
ガザ北部、中部での地上作戦も行っており、北部では「過去数か月、ハマスの指導層に使われていた施設」を壊滅する作戦も行っていた。同行動は「イスラエル国民に対するテロ計画を練り、実行する拠点とされている」と主張されている。
ガザでの停戦合意は崩壊の様相を呈しており、ガザの住民にとっては依然厳しい状況が続いている。大規模な空爆が実施された11日以降の死者は510人、負傷者は1919人に達している。これらは国際機関などの推計によるもので、実際の数字はさらに増える可能性がある。
また、イスラエルの中心部ではハマスとの連携を結ぶアイメンの反政府軍装置が12日、テレアビブの空港に向けて弾道ミサイル2発を発射したと発表し、攻撃の強化が続いている。11日には続く攻撃で、イスラエル軍が迎撃に成功している。
一方、中東は依然として不安定化を続けており、地域の安全保障環境に懸念を抱く国々が多い中、国際社会が何らかの解決策を模索している。各国からの圧力がイスラエルとパレスチナ双方に動きを促す可能性があると見られている。現状、この戦闘は続いており、今後の展開次第ではさらなる casualties(死者数)が予想されている。