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イスラエルの安全保障、軍力だけでは得られず=副外相

2024-10-07

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エルサレム 7日 ロイター= フランスのバロンクレマンは、イスラエルの安全保障は軍事力のみに依存しては得られず、外交的解決が重要であると強調した。イスラエルの治安機関ハマスに対するイスラエルの軍事行動について、いかにして停戦への道を進むかが問われる状況にある。

バロンクレマンは、軍事だけではイスラエルの安全が保証されず、「軍事的成功は政治的見地に代わるものではない」と指摘した。イスラエルとハマスの間の戦闘が始まってから1年が経過し、多くの市民が影響を受けている。特に、北部の難民に帰還させるために「外交の時が来た」と述べた。

マクロン大統領は5日、パレスチナ自治政府ガザで使用される武器について、隣国への影響も考慮した取り扱いの一環として、イスラエルへの輸出を制限すべきとの考えを示している。このような発言に対し、イスラエルの反発が強く、ガザでの人道支援に関しても意思疎通が必要であることが求められている。

バロンクレマンは、攻撃兵器の供与から停戦を求めるのはおかしいと強い調子で述べ、フランスはイスラエルの安全保障の強固な支持者であると同時に、ガザでも多くの市民が苦しんでいる状況を看過することができないとの見解を示した。この禍々しい状況を深く理解し、レバノン南部での軍事作戦について率直に対話することが重要だと認識している。