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イスラエルとハマス、再び一時停戦で合意…14日から12回目のポリアワクチン接種で : 読売新聞

2024-10-11

著者: 愛子

【ニューヨーク=金子隆志】国連児童基金(ユニセフ)のカサリン・ラッセル事務局長は10日、パレスチナ自治区ガザで行われるポリアワクチン接種の14日開始を発表した。接種期間は明らかにしていないが、イスラエル軍とイスラエル主義組織ハマスとの間で停戦を一時延長することで合意したという。ラッセル氏は自身のX(旧ツイッター)で「人道的停戦の合意は尊重されるべきだ。停戦がなければ接種に必要な物資が届けられない」と強調した。

ユニセフによると、高齢者未満が対象で、約159万人への接種を見込んでいる。接種は12回必要で、9月に行われた127回目の接種ではガザ中部、南部、北部の順にそれぞれ停戦が延長され、約10%を達成した。今回の接種も同様の措置が取られるとみられ、今回の接種による効果が期待されている。

特に、11歳未満の子供に対する接種が重要視されており、彼らが特に影響を受けやすい状態にあるため、5万件以上の接種予約がすでに入っている。ラッセル氏は「その神話を克服するため、特に高齢者と若者の協力が必要である」と警告し、地域住民の協力も失われていると強調した。

また、11月中にも10回目以降の接種を実施する予定であり、政府関係者は「治療法が選択肢として浸透することが求められる」と述べ、今後の展望を示した。ガザでのワクチン接種が一連の波乱の影響を受け、地域住民からの期待が高まっている。