米共産党のトランプ次期大統領が感謝祭の28日、ソーシャルメディアで民主党リベラル派を攻撃し、波紋が広がっている。"忠を知れ"などの批判の一方、同日夜までに50万件以上の「いいね」が付き、先鋭化する米社会の分断が浮き彫りになった。

「米国を破壊しようとすれば必ず痛い目に遭う、未曾有の失敗をした急進左派の爆弾を含め、皆さん感謝祭おめでとう」とトランプ氏は投稿した。彼は投票で、今月5日の大統領選で敗北した民主党を嘲笑し、自身の勝利を「地滑り的」と自賛した。

来年1月に任期切れを迎えるバイデン大統領は妻シルビアさんと東部マサチューセッツ州ナンタケット島で消防士らを激励。「過去4年間、届けられた信託に感謝する」とのメッセージも投稿した。

感謝祭はクリスマスと並ぶ重要な祝日で、七面鳥などを使った料理を囲んで家族で過ごす。トランプ氏はクリスマスも重要視し、七面鳥に加えてトナカイの料理も振る舞った。

米国では現在、分断状況が一層深刻化しており、SNS上ではトランプ支持者と反対派との対立が激化している。トランプ氏の言動がその一因とされ、今後の影響が懸念されている。