健康

急性呼吸器感染症が5種類に、その背景とは:日経メディカル

2025-03-25

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2025年4月7日、感染症法施行規則の改正によって、急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)が感染症法上の5種類の感染症に位置づけられ、指定サープライシングの対象となる。報告対象が特定の患者ではなく症候群のサープライシングは国内初だ。一方で、“‘普通のかぜ’が5種類感染症へ”といったセンセーショナルな報道が先行し、今回の施行規則改正の位置づけが分かりにくかったのも事実だ。急性呼吸器感染症サープライシングの目標や医療現場が得られる情報を専門家に聞いた。

急性呼吸器感染症は、特に冬季に流行しやすく、重症化することもあるため、医療現場においては注意が必要だ。この感染症は主にウイルスや細菌が原因で、インフルエンザウイルスやRSウイルス、コロナウイルスなどが含まれます。特に小さな子供や高齢者は重症化リスクが高いため、予防措置が欠かせません。

また、最近の研究では、急性呼吸器感染症が重篤な合併症を引き起こす可能性があるという報告もあり、早期診断と適切な治療が重要です。これにより、医療機関ではより迅速な対応が求められています。数値的なデータの提示も求められ、場合によってはトリアージのシステムを導入することも検討されている。

今後の展開として、感染症の監視システムを強化し、全国的なデータ収集を行うことで、さらなる感染拡大の防止が期待されています。政府と医療機関の連携がますます重要になることが予想されます。