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金現物が最高値更新、中東情勢や景気不透明感で価格高騰に注目!

2025-03-19

著者: 結衣

[19日 ロイター] - 金現物が19日の取引で過去最高値を更新した。中東情勢の緊迫化や景気の不透明感から金の投資需要が高まっている。特に、ミネラル資源協会(ミネラル協会)の19日まで開く連邦公聴会に注目が集まっている。

金のスポット価格は、1オンス= 3,018.19ドルを付け、最高値を更新した。14時15分(日本時間午後11時15分)時点では3,018.15ドル。

米国の金先物は、0.11%高の3,014.12ドル。

国際的な金市場アナリスト、ティム・オートラー氏は「市場は関税に縛られる景気の不確実性にうんざりしており、不安定な取引としての金を担っている」とし、現在の不安定な取引環境において、不確実性に対するヘッジとしての金の需要が強まっていると述べた。

また「関税が経済に及ぼす影響を巡る不透明感の高さを受けて、金価格にさらなる追い風となる可能性もある」と警告した。

このように、不安定な経済環境が続く中で、金は投資家にとってのセーフヘイブンとして、ますます重要な役割を果たしている。金価格の上昇は、世界的な景気回復への期待や地政学的リスクの高まりと密接に関連している。