静岡県警: 窃盗事件の急増…「強盗」と似た手口に警察も危機感

2024-11-17

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静岡県内で今年、ガラスを破って家に侵入する窃盗事件が前年度比で2.5倍に増えている。主要な地域で多発している「強盗」と似た手口で、静岡県警は「いつ強盗が起こってもおかしくない」と防犯対策の必要性を訴えている。近年の傾向として、空き巣のような侵入犯罪に加え、強盗が同時に発生するケースも増加している。

今月、浜松市内で開催された防犯意識向上のためのイベントでは、県警の防犯担当者が忍び込む危険性について強調した。実演会では、各地で相次ぐ「強盗」関連の事件を受け、自衛会関係者らを対象に急増する犯罪の実態について説明した。

実演会では、業者が防犯カメラやセンサーライトなどのグッズも紹介。他にも、県内の窃盗事件数は9月末時点で前年度同期比14件にあたる約3.5倍に達した。このままでは来年さらなる被害が増える恐れがある。

犯罪が急増している昨今、警察によると、地域社会の協力が必要不可欠だ。特に住民同士の連携を強め、危険な兆候を早期に指摘することが重要とされる。さらに、犯人の手口も多様化し、最近では防犯システムを回避するための新たな手段が使われることも懸念されている。

静岡県警は、「留守時に窃盗が増える傾向があるため、特に帰宅時間に注意してほしい」と呼びかけている。警察の取り組みとしては、パトロールの強化や地域の防犯活動への支援も進めている。防犯意識の向上だけでなく、効果的な監視体制を整えることで、地域全体で安全を守る体制を築くことが望まれる。