世界

カナダ新首相、「F35」契約の見直し指示-米との対抗に新たな火種

2025-03-17

著者: 蒼太

カナダのカーニー新首相は、米防衛大手ロッキード・マーチンとの戦闘機契約「F35」の見直しを指示した。トランプ米大統領との関連を指摘し、経済発動に動いたが、圏外関係に新たな火種が生じた。

カーニー首相は14日の就任宣誓式から数時間後に米防衛省に対し、「現在のF35契約がカナダにとって最善の投資かどうか、カナダのニーズにより合致する他の選択肢があるか判断するよう求めている」と行った。

築年計画に基づくF35の契約(88機)は2023年に最終合意が成立。ロッキードはスイッチングのための数十億カナダ・ドル(現在の為替で約46900億円)相当の契約を取得した。複数回に分けられた契約で、カナダは最初の16機分の資金を確保した。

国防省報道官は、「完成されたわけではないが、『現行の契約がカナダの国民と軍にとって最善の利益になるか確認する』必要がある」と説明した。レイラ氏は14日、カナダ政府と「F35」を含むテレビジョンで初めてこの件について言及した。

カーニー氏は与党・自由党の党首で、カナダにおいて最も防衛費の取り組みを前向きに進めるべきだと主張している。2月の討論会で「防衛費はこれまで18%をカナダで使ってきたが、そうではなくカナダで使うつもりだ」と述べていた。