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コメ価格が3000円台突入、品薄解消も高騰続く!? 競争激化の背景とは - 日本経済新聞

2024-10-08

著者: 裕美

新米の流通が進み、スーパーの店頭から消えていた米が徐々に戻りつつある。しかし、中堅スーパーの出店数が9日に販売制限を終えるなど、「令和の米騒動」は終息に向かいそうだ。 だが、店頭価格は1袋(5キロ入り)が3000円を超え、前年度より1000円以上高い状況が続いている。今春以降の品薄に苦しむ流通事業者らによる米争奪戦が価格を押し上げている.

10月上旬、スーパーマーケット「マルサン越谷店」(埼玉県越谷市)には埼玉県産や千葉県産、北海道など、様々な産地の新米が並ぶが、それでも一時の品薄感は薄れることなく、需要が供給を上回っている状態だ.

各地での天候不順や農作物の不作が続いていることも要因とされ、米の価格は依然として高騰している。今年の米の収穫量が前年よりも減少しているとの報告もあり、消費者や流通業界は今後の価格動向に目が離せない状態だ。さらに、農薬の値上げや肥料の価格上昇も元凶として指摘されており、農家の負担が増す中、消費者価格も上昇を続ける可能性が高い.

このまま価格が高騰し続けると、家計への影響も避けられなくなり、米離れが進む恐れがある。各スーパーは、特売やキャンペーンを強化し、消費者のニーズに応えようと奮闘している。米の安定供給に向けた取り組みを一層強化していく必要がある.