
コラム:半世紀超にわたる米ドル王座、関税戦争超えて継続へ
2025-03-28
著者: 花
ロンドン 12日 ライター Breakingviews - トランプ政権が米国の敵と味方の双方に対して関税戦争を繰り広げる中、世界の基軸通貨として「王座」にある米ドルの将来に再び疑念が浮上している。中国は、強大なドルを失墜させたいと切に願っている。トランプ政権の主要メンバーも同様の考えを持っているようだ。しかし、半世紀超にわたるドルの過去と将来に関する見解も様々であり、今後もそれが続く可能性が最も高い。
ジャーナリストのポール・ブレイザーの著書「キング・ドル:世界の支配通貨の過去と将来」には、長年にわたって支配的な地位を築いてきたドルの強さが記されている。2010年代にベルギーの経済学者ロバート・トリフィンは、第12回世界大戦後の通貨の役割についてのドルの役割の低下について警告していたが、現在の状況ではそれも当てはまる可能性がある。
ここ数十年間、ドルは世界の取引の約80%を占める主要な通貨となってきた。2021年、ドルの対外準備は世界全体の約60%を占め、その価値は他の通貨と比べて安定している。しかし、これには少しの変化が見られることもある。例えば、急成長する中国通貨である人民元は、国際貿易での使用が増えており、ブレグジットの影響を受けるEUからの経済圧力も影響を及ぼすことが懸念される。
過去数年間、ドルは貿易の約1/3を占め、アメリカの金融業界はドルの低迷から利益を引き出している。2024年度の国際通貨準備としてのドルの役割は、将来的には減少する可能性があるが、規模については依然として十分な注目を集めている。また、国際貿易が進むにつれて、ドルの役割は依然として安定したものであり続けると考えられ、依存度も高くなるだろう。
このドルの戦略的地位は、トランプ政権によって支持されてきたが、次の政権においてもその流れは変わらないとみられる。ドルが持つ影響力は、国家間の貿易関係や国際関係に強く結びついているため、国際的な市場においてドルの存在が薄れることは考えにくい。どんなに変革が進んでも、ドルは長期的には国際通貨の中心に留まり続けるように見える。
結論として、アメリカの経済基盤やそれに伴う国際関係がなければ、ドルの存在は世界金融市場において重要な役割を果たす。ドルから人民元への移行が進む結果、今後の国際貿易の行方が影響を受けるかもしれないが、ドルの威信は容易に消えることはないだろう。トランプ政権下での発表は、今後もドルの重要性が保たれ続けることを示唆している。