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マイナ保険証で困難を乗り越えた医療機関「続けたかった」【東京】:朝日新聞デジタル

2024-11-21

著者: 裕美

東京都内のある診療所が、30年以上にわたり発行していたマイナ保険証を、ついに閉院することとなった。その理由は、マイナ保険証の普及が進まない中、医療機関の運営が非常に難しくなったためだ。

政府は、保険証の廃止を決定したが、診療所は医療を継続するための新たな手立てを見出せずにいる。閉院から数ヶ月が経過し、男性医師は自らの体験を元に、徐々に多くの患者が医療を受けられない事態になっていると憂慮している。

政府は12月にも、保険証の新しい制度の導入を停止し、「マイナ保険証」を一本化する方針を示している。閉院を決めた理由について詳しく聞くと、男性医師はリソースを申請する際に、「手紙でなら受け入れられる」との回答があったと語った。

この医師は、普及したマイナ保険証により、医療格差が生まれる可能性を指摘しており、特に高齢者や低所得者にとって危険な状況であると強調している。

医療関係者の中には、マイナ保険証制度が今後の医療提供体制に大きな影響を与える可能性があると懸念している人も多く、制度の見直しを早急に求めている。