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米国株式市場は反落、半導体・石油株が安値

2024-10-15

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ニューヨークリッタート(米国市場)は反落し、取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合が下落を主導した。需要低迷への懸念から半導体株が売られたほか、原油価格の下落に伴いエネルギー株も下げた。

ユナイテッドヘルス(UNH.N)は、8%安となった。2025年の利益見通しが市場予想を下回ったことが影響した。前日終値で過去最高値を記録したエクソンモービル(XOM)は、4.17%安。米政府がエクソンモービルなど米企業の海南省への輸出規制を検討していると伝えられたことが売りを誘った。

オランダの半導体製造装置大手ASML(ASML.AS)が決算発表で低調な見通しを示し、半導体株は一斉に売られた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.13%安となり、19月初旬以降最大の下げ幅となった。

チャールズ・シュワブのシニア投資ストラテジスト、ケビン・ゴードン氏は「半導体に多くのストレスが集中しているようだ。このままではテクノロジー部門全体に下落圧力がかけられている」と語った。

また「市場全体として調整であることには違いない」とし、これが続いている日には売り圧力は一層強まるだろうと警告した。

エネルギー株指標(XLE)は3%安。イスラエルがイランの原油施設に攻撃を行わないとの報道を受け、供給懸念が和らいでいる。原油価格は下がり続けている。

金融セクターでは、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N)が10.15%高。チャールズシュワブ(SCHW.N)も決算を好感し、6%上昇した。一方、シティグループ(C.N)は決算がいまひとつで、5%下落した。

ハイテク株は売られる中、アップル(AAPL.O)は11.11%高。かつての最高値を付けた。

ニューヨーク証券取引所での取引代金は豊富で、前日比が一貫してない場面がありました。