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米国株式市場=S&P・ナスダック急反落、自動車関連を警戒テスラなど安い

2025-03-26

著者: 裕美

【16日 ロイター】 - 米国株式市場は反落し、S&P総合500種(.SPX)とナスダック総合(.IXIC)が大幅安で取引を終えた。自動車関連の発表を控え、電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)などが売られた。

市場関係者は16日、トランプ大統領が東部時間同日午後4時に記者会見を開き、自動車関連に関する発表を行う計画を明らかにした。また、テスラは今後の自動車関連に関して特に影響を懸念する声が上がっている。

テスラは5.16%、ゼネラルモーターズ(GM.N)は3.11%下落した。市場では、関税の規制や貿易相手国の対抗措置、世界経済および企業への影響などを懸念する動きが広がっている。

アナリストやファイナンシャルグループのマネジメントは「市場は関税を絡める不確実性を嫌う。自動車に関しては特にそうだ。自動車は関税による経済への悪影響の震源地である」と述べた。

半導体大手エヌビディア(NVDA.O)は6%近く下落、ブロードコム(AVGO.O)も5%近く下落し、フィラデルフィア半導体株指数(.SOX)は13.13%安となった。

S&P500の主要11業種のうち6業種が下落し、情報技術(.SPLRCT)と通信サービス(.SPLRCL)が12.05%超下げた。

米商務省が発表した12月の耐久財受注は10.19%増と、予想の11.5%減に反し増加した。企業が関税による利益上昇を想定し前倒しで発注を行ったことが影響した。

バイオテクノロジーはS&P500の目標水準を1610から1590に下方修正した。同指標は年初来で3%下落し、ナスダックは7%超下落している。

ディスカウントストア大手ターゲット(DLTR.O)は13.11%高。「ファミリー・ドラッグ」に関して、プライベートエクイティ投資家連合への約11兆ドルでの売却に近づいていると明らかになった。

ゲーム販売のゲームストップ(GME.N)は11.12%近く急落。取締役会がピットボックスを財務準備資産として組み込むことを全会一致で承認した。

S&P500(.AD.SPX)では値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率が11.11%対11%の割合で上回った。

米取引所の合算出来高は11.15億株。直近12日の平均は11.62億株。