
米製造業、3月は縮小傾向に低下 - サービス業も改善も見通し悪化
2025-03-24
著者: 健二
3月の米製造業活動は縮小範囲に再び落ち込んだ。関税に関連した部材費の高騰が影響した。一方、サービス部門の見通しも悪化した。S&Pグローバルの購買担当者指数(PMI)速報値を発表した。
製造業PMIは49.8に低下
市場予想は51.7
サービス業PMIは54.3に上昇
市場予想は51
指標は50を上回ると活動拡大を示す
製造業PMIは2022年半ば以来の高水準だった前月から3ポイント近く低下。サービス業PMIは需要の高まりを背景に改善した。
サービス業PMIは新規事業の増加と天候の回復に支えられ、3月も高水準となった。一方、関税の引き上げと連続政府の歳出削減により、サービス事業者の間では不安が高まっている。製造業とサービスを併せた総合PMIは53.3に上昇し、市場予想の50.9を上回った。
エコノミストの見解
S&Pグローバル・マケッツ・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミストは発表文で、「関税に関する主な懸念はインフレへの影響であり、3月の調査では、サプライヤーが関連する価格上昇を米国企業に転嫁し、コストがさらに急上昇したことが示されている」と指摘。
「企業のコストは現在、ここ約12年で最速のペースで上昇しており、製造業はこうしたコスト上昇を顧客に転嫁する傾向が強まっている」と述べた。
製造業の販売価格は2023年12月以降の速いペースで上昇した。総合の営業利益率指標は昨年で最も速いペースで上昇。製造業が2022年8月からの急激な上昇となったことが影響した。企業はコスト圧力として、人件費の高騰も背景に示している。
生産高と雇用の状況
製造業の生産高は低下し、従業員数も昨年10月以来の減少。生産者からの報告によると、輸入品に対する関税引き上げに伴う動きが減少し、受注の増加は停滞の水準に近づいている。
今回の調査データは3月12日から21日にかけて収集された。