
「母は認知症になった」認知症の真実とその影響を探る
2025-03-30
著者: 結衣
認知科学者の佐藤美由紀さんは、実母がアルツハイマー型認知症と診断されてから8年間、同じ課題に取り組んできました。彼女は「感情」から読み解いた認知症とは何かを深く考えています。
2015年の経験
彼女が思い出すのは、2015年のある日のことです。母が突然、コンサートに行くために車を運転した際に道を迷ってしまったことです。「その時、私は小さなミスで怒る必要がないと気づき、何が起こっているのか理解することが重要だと思いました」と彼女はいいます。
新しいアイデンティティの構築
この研究を通して、認知症の人々には新しいアイデンティティの構築が必要であることが分かりました。特に、多くの家族が認知の変化に苦しむ中、本人たちは感情的なつながりを求めているとのことです。彼女は「母の顔が真っ青で、何もわからないふうになって、私も不安でしたが、その後の出来事を共有することで心を通わせることができました」と語ります。
家族への影響
認知症を持つ人々が日常生活で感じる不安は、家族は言葉を失うことで強調されます。認知症の進行は大きなストレスを引き起こし、家族全体に影響を与えることが多いのです。
科学的な観点からの理解
さらに、科学的な観点から見ても、認知症の発症メカニズムやその進行の理解が進んでいないことが明らかになってきています。最新の研究によると、遺伝的要因や環境因子が折り重なり、その結果、認知症のリスクが高まる可能性があるとされています。また、仕事内容や日常生活の変化、ストレス管理なども大きな影響を与えます。
音楽や映画の効果
実際に、認知症を抱える人々が映画や音楽に触れることで心地よい感情を取り戻すことがある一方で、これらのアプローチがすべての人に効果があるわけではないことも研究により示されています。