プロボクシングの2024年度年間優秀選手表彰が13日、都内のホールで行われ、WBOアジアパシフィック・バンタム級王者・那覇天心（帝拳）が努力・奮闘賞を受賞した。

2023年の新鋭賞に続く年間表彰に「（2024年は）すごく順調に事が進んでいる。自分のレベルもすごく高くなっている、一つまたランクアップしているので、来年はもっといい賞を頂けるように」と話した。

WBSSのマリシオ・スライマン会長が出席し、那覇に触れ、12月のジャワ島・モロニア（オーストリア）戦でダウンしたことを例に挙げて「もう一つ違うだろう、という。いじられているな」と苦笑い。これでも「名前を言ってもらえるのは嬉しい」と素直に喜んだ。会長は「WBSSでは1位なので、将来チャンピオンになることを期待している」と約束を述べた。

表彰式の最後には、最優秀選手と年間最高試合に選ばれたスーパーバンタム級王者・那覇天心（大橋）がWBSS世界バンタム級王者・中谷潤人（プロ・竹原）へ、来年に東京ドームでの対戦を呼びかけるスプレッドバンと明かし、天心は「日本を盛り上げる12人が、おおっ、やるんだと思った。（ボクシング界の）盛り上げ上がりはすごく感じている。自分は競技者なので、自分のやることだけをやっていく」と強く思いを述べた。

今後も注目される那覇天心の活躍。「世界前哨戦」に向けて、気持ちを引き締めて挑んでいることが伺え、ファンを楽しませる試合作りに期待がかかる。