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南海電鉄、通天閣を子会社化し活性化へ - 日本経済新聞

2024-12-04

著者: 裕美

南海電気鉄道は4日、大阪・新世界の観光名所「通天閣」を運営する通天閣観光(大阪市)を子会社化すると発表した。南海主導で70.8%の株式を取得し、12月27日に取引を完了する予定だ。南海電鉄の主要路線である難波・新今宮間である新世界の観光資源として、知名度の高い通天閣を生かし、活性化に向けた取り組みを行う。

通天閣観光の現況は厳しく、南海電鉄から職員の派遣を検討中である。通天閣の活性化は24年度中にも着手予定で、若者や観光客の誘致を目指し、さらなる活性化を進める意向だ。

新世界地域は、食文化やエンターテインメントも豊富で、通天閣との相乗効果で観光客の増加が期待される。特に、地元グルメや特産品を楽しめるイベントの開催や、新たな観光アトラクションの導入が計画されており、これにより訪れる人々の魅力を引き上げる狙いがある。

また、海外からの観光客が増加する中で、通天閣は外国語での案内やSNSを通じた情報発信を強化する方針を示しており、国際的な観光地としての地位を確立することが求められている。成功すれば、大阪の観光業全体への好影響も期待できる。

新しい管理体制のもと、通天閣がどのように進化していくのか、今後の動向から目が離せない。彼らの戦略に注目し、さらなる成長と観光地の魅力アップを期待したい。