NASAの火星探査車「キュリオシティ」に巨大な穴が!それでもまだ頑張っている
2024-09-29
著者: 蒼太
NASAの火星探査車「キュリオシティ」
NASAの火星探査車「キュリオシティ」は2012年に火星のゲイル・クレーターに着陸し、それ以来32km以上を走行しながら探査を続けています。
その間、火星の過酷な地形のせいでアルミ製の車輪に少しずつダメージが蓄積し、大きな穴が開いてしまったようです。
しかし、キュリオシティは劣悪な条件の中でも、車輪を損傷したとしても、しっかりと動き回っています。
火星の過酷さを物語る車輪の状態
NASAはキュリオシティのロボットアームに搭載されたカメラ「MAHLI(Mars Hand Lens Imager)」で、定期的に6つの車輪を点検しています。車輪の大きさは、その時に撮影されたものです。
直径50cmほどの車輪は、アルミを加工して作られたものです。
横滑りを防ぐよう設計されたV字のトレッドが刻まれていますが、それでも彫りや粘土まみれの火星を移動し続けたことが確認されているのです。
続けざまに、キュリオシティの車輪は、最初の1年で早くも穴が確認され、その後も想定より早く損傷が進んでいるとのことです。
これから、出くわすだろう荒れたルートを避け、さらにソフトウェアのアップデートも今後することで、車両の損傷を防ぐための対策が行われています。
ジェット推進研究所の研究者は、「車両の損傷は避けられることで、まだ数年の余命があると考えていますが、可能な限り損傷を減らして車両の寿命を延ばしたいと思っています」と述べています。
痛みに耐えながらよく頑張っているキュリオシティ
そんな車両のダメージにも関わらず、キュリオシティは火星到着から12年以上経過した今も独自な探査を進めています。
NASAのジェット推進研究所のエンジニアは、「これだけのダメージを受けても、ちゃんと持ち堪えています。おそらく、まだまだ多くのデータを送ってくれることでしょう」と強調しています。
キュリオシティは、230人以上の科学者たちに様々な数々の驚くべき発見をもたらし続けています。たとえば、火星の過去に痕跡した水の存在や、生命の可能性を探るための重要な情報を提供しています。
火星の過去に存在した環境のような特徴、ストレートレッドの結晶化したような岩石や、オパールの原石など、その発見は次々と関心を集めています。