なぜ「電車内が暑い」と毎年言われているのに「弱冷房車」がないのか? 実は気づいていないだけ!?
2024-11-24
著者: 愛子
冬場の電車内の暖房が効きすぎていると感じる人が多い中、SNSでもよくそんな声が聞かれますが、なぜ「弱冷房車」が作られないのか。
電車内の暖かさはどうにかならないのか?
寒い冬に電車に乗ると、今年も一段と「暑い」と感じることが多いです。電車内にすれば電車はある意味、夏場の冷房が効いた状況よりも冬の方が大変かもしれません。
2024年11月中旬には、SNSでの「暑さ」に関連する投稿も相次いでいます。「みんな防寒着を着ているのに暖房つけてても暑すぎる」という声が見受けられます。
なぜ冬場の「弱暖房車」は存在しないのか?
夏の場合は、冷房を弱めに設定してある「弱冷房車」を選んで乗ることができる一方で、冬場の「弱暖房車」はなぜ存在しないのか。これには明確な理由があります。
それは電車の暖房の設定温度が関係しています。都内で運行している各鉄道会社の電車内の設定温度は、事業者ごとに異なります。基本的には電車内の混雑状況や外気温で電車の暖房が判断されるため、他方、温度を感知するセンサーにより自動運転し、車内温度が20度以下で稼働し、22度以上になるとスイッチが切れる——といったケースもあります。
JRに関しては路線が多いため、路線や区間によって異なりますが、都営地下鉄の場所では20度設定でON・OFFがセンサー感知式となっており、地域の高さを通ることでも外気温が高めの大江戸線は、原則として暖房を使用していないそうです。
一般家庭の暖房設定と比較
なお、一般家庭の暖房の設定温度を調査したところ、たいてい25度で、続いて23°Cと続きます。全体としては22〜25度に設定する家庭が多いとのことです。
つまり、電車内の暖房の設定温度は、利用客が上着を着るという状態で乗車することを考慮して低く設定されており、ある意味では「弱暖房車」としていい状況とされています。
今後の改善策
なお、電車内での温度調整を改善するために何か解決策が必要です。例えば、車両の改修や、季節ごとの設定温度の見直しをすることが求められています。最近では、省エネを意識した車両設計が進められており、今後の改善が期待されます。