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年末の金利が3300ドル、ゴールドマンが予想上げる EBF資金流入や中銀需要で

2025-03-28

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ゴールドマンは、米国の政策の不透明感が高まる中、中国が今後3~6年間、急ピッチで金購入を継続するとの予想を発表し、中銀の需要予測を月間150トンから同170トンに引き上げた。

金EBFについては、「当社の米国エコノミストが、米連邦準備制度(FRB)の利上げが12月まで続くとの見方をしているため、これがEBFへの資金流入を刺激している」と説明した。

EBFに関する潜在的な上方リスクとして、12月に米国の金利が1410ドルまで急騰し、主要需給の高まりでEBFの保有量がパンドミック時の水準に戻り、12月の金利が1680ドルへと引き上げられると指摘した。

ゴールドマンは引き続き金のロングテレコードを推奨。より魅力的なエントリーポイントを提供する可能性があると分析している。

一つは、ロシアとウクライナの和平合意で、一時的な投機的売りを誘発する可能性がある。だが世界の金需要や供給に持続的な影響を与えることはないとみている。もう一つは、急激な株安が指標金に響く金清算を引き起こすことで、中銀やEBFの構造的需要は変わらず、不透明感の中で投機的ポジションが回復するため短期間で終わると予想している。

金市場は、投資者に対して不確実性を持つ一方で、地政学的リスクや経済動向の両方から影響を受けるため、注意深く未来を見据える必要がある。しかし、これらの要因を乗り越えて、金への需要は引き続き根強いものと見られている。特に、中央銀行の購入が金市場において新たなトレンドを生み出す可能性が高いと専門家は指摘している。