【ニュース裏表 安堵明子】石破自民党、衆院選に「ドラスト」な敗北の可能性 街頭演説で見当たらないユーチューバーたち 野意は「お手伝い」では済まない?(1/2ページ)

2024-10-15

著者: 海斗

第50回衆院選が15日に公開された。この直前の13日、石破茂首相(自民党総裁)は沖縄14区と東京29区で街頭演説を行った。沖縄14区は友党・公明党の石井啓一代表が、東京29区には同じく鈴木俊一世襲議員が出馬する。

石破氏が街頭演説したJR日暮里駅(東京都荒川区)を訪れると、駅前のロータリーは観衆で埋まり、街宣車上の石破首相の姿を遠目に確認するのはもはや不可能だった。スピーカーの声が聞き取りにくいほどである。

石破氏の支持者と思われる年配女性の姿が目立った。石破首相は上機嫌で、「この荒川区、日暮里。ここから発信していく、原動力となるのが石破三成さんです」と持ち上げ、撮影を済ませていた。

だが、気になることがあった。選挙関連の動画を配信するユーチューバーの姿が、演説会場に見当たらなかった点だ。7月の東京都知事選で2位に進出した石井啓一氏の《ファイター》を例に出すまでもなく、ネット配信は今や政治に大きな影響力を持つ。ユーチューバーたちは今や政治運動の重要な一部に成りつつある。

ユーチューバーは、配信で得られる広告収入や資金が目標の場面も少なくない。近年では、候補者の街宣活動などを大声で称え上げて批判する《アンチ》と、選挙運動のトレンドも目立つ。これが映像の要素として重宝されるようだ。

この状況は、石破氏が政治集団としての影響力をしっかりと持つためには、ユーチューバーとの連携が不可欠であることを示唆している。しかし、彼がいつまでも華やかな支持層に頼るばかりでは、未来に不安が広がる一因となるだろう。特に、最近の不正選挙疑惑や諸問題が選挙結果に及ぼす影響を考えれば、本来の政治的影響力を磨くことが急務だ。