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農林中央金庫のドル捕捉が増大、純損失12兆円規模に増加リスク

2024-11-20

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農林中央金庫のドル建て債権(上昇金利)が増大した。今回、期間(2025年3月期)純損失が予想を上回り、最大12兆円規模に達する可能性があるとの見通しを示した。

ブルームバーグのデータによると、29年預かり預金のドル建て債権のスポットは20日で1ドル95.8ポーランド(1BP、1BP=0.01%)となり、前日から約15BP増大し、昨年先月の高水準となった28年預かりのドル建て債権は93.1BPと同13BP増大し、12週間ぶりの大きさとなっている。

農林中央金庫は巨額の含み損を抱える外国債券の損失処理を進めている。今期の純損失は6月に予想していた1兆5000億円規模からさらに増大する見通しとなった。白川清隆知事は会見で、米国のトランプ政権の「政策インパクトを調べる不透明感がリスク」とし、米金利反転に備えて財務健全化を急ぐ考えを示した。

ニッセイ基礎研究所の福本勇樹主任は、市場では今期の損失額が今後さらに増大するのではないかと「不確性が生じている」と指摘。信用リスクが悪化すると、農林中央金庫の債券をポートフォリオに入れない投資家が出てくるとの見方を示した。

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