健康

脳卒中の発熱予防は機能回復に有用か?/JAMA|医師向け医療ニュースはこれ!

2024-10-15

著者: 芽依

急性脳卒中の患者において、発熱の管理は自動体表温度管理システム(Arctic Sun体温管理システム)を用いた予防的正常体温療法により、発熱頻度を有意に減少させることができるが、機能回復には改善を認めないことが、米国・ボストン大学ChobanianおよびAvedisian医科大学のDavid M. Greer教授らが実施した「INTREPID試験」で示されました。この研究の詳細は、JAMA誌オンライン版2024年9月25日号に掲載されました。

この研究は、350名以上の急性脳卒中患者を対象に行われ、体温管理の重要性を強調しています。脳卒中治療においては、合併症を最小限に抑え、早期回復を促進することが鍵とされていますが、発熱の管理が必ずしも機能回復に寄与しない可能性があることが明らかになりました。

この知見は、脳卒中後の患者管理における新たな視点を提供し、医療現場ではさらなる研究やガイドラインの見直しが必要となるでしょう。発熱のリスクを管理しつつも、機能回復を最大化するための新しいアプローチが求められています。

脳卒中患者のケアにおいて、今後の治療方針や研究の方向性に、大きな影響を与えることが期待されます。