健康

女性の健康総合センター(ICWH) 開所記念シンポジウム開催報告

2024-11-22

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国立成育医療研究センターでは、「女性の健康総合センター」の開所を記念し、2024年11月17日(日)に東京・日本橋ライフサイエンスハブおよびオンラインにて、シンポジウム「女性の健康は変わる~新たな創造~」を開催いたしました。

女性の健康総合センター小宮誠医療センター長をはじめ、アメリカ女性の健康研究部(ORWH)部長のジャニーン・オースティン氏、日本性差医学・医学協会理事の天野慶子先生、日本産婦人科医学会理事長の加藤聖子先生らの講演および対談が行われ、現在131名、オンライン303名の皆さまにご参加いただきました。

前半では、当センターの五十嵐隆理事長による開会の挨拶に引き続き、小宮医療センター長による女性の健康総合センターの概要、当センター開所の経緯や組織概要、今後の展望について説明が行われました。

ジャニーン・オースティン氏から、アメリカORWHのこれまでの取り組みや女性の健康に関する各種データの紹介の後、天野先生からは「性差医学に基づく女性の健康総合センターへの期待」と題し、日本における性差医学や日本性差医学協会の取り組についてお話がありました。

後半には、加藤聖子先生から「女性のヘルスケアの基礎と登壇」について性分類から具体的な疾患のメカニズムや治療方法の説明、多職種との連携の必要性について講演いただきました。

その後行われた小宮センター長、天野先生、加藤先生の三者対談では、「これまで女性の健康の進進を行う上での壁になっていたものとは?」、「多職種連携の推進」、「当センターに期待すること」などについて、時にユーモアを交えながら活発な意見交換が行われました。

お忙しい中ご参加いただいた皆さまに感謝を申し上げるとともに、日本の女性一人一人のより良い健康のために、当センターはこれからも積極的に研究や支援に取り組んでまいります。今日のデータに基づく知見を深めることで、女性の健康をより一層推進していければと思います。私たちの活動が、今後の日本における女性の健康作りに寄与できますよう、引き続き努力してまいります。

女性の健康が変わる?今後の展望とは

今後、女性の健康に関する研究がさらに進展し、多職種の連携がより深まることで、女性特有の健康課題が克服されていくことが期待されます。特に日本においてはまだ未解決の問題も多いため、各専門家の知見を集め、効果的な対策を講じることが重要です。私たちのセンターでは、最新の医療技術や研究を活用し、女性の健康の向上に向けた取り組みを続けていきます。皆さまのご参加とあたたかいご支援を心よりお待ちしております。