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「オーケー」関西1号店が東大宮にオープン 悲願の進出 | 毎日新聞

2024-11-26

著者: 陽斗

関東が地盤のディスカウントスーパーマーケット「オーケー」(横浜市)の関西1号店が26日、東大宮市にオープンした。オーケーは3年前、関西スーパーマーケット(兵庫県姫路市)の買収を目指すも失敗。このオープンに関しては悲願の関西進出となる。

関西1号店はJR高井田中央駅から徒歩数分の住宅街にある。近くにはライフや万代など地元に根付いたスーパーマーケットも出店している激戦区だ。5階建てのビルの地下1階(2473平方メートル)に広い売り場を確保し、2〜4階には大きな駐車場を設けた。1階には100円ショップのダイソーが入る。この日は開店前に買い物客らが列を作った。

オーケーはこれまで人口が密集する首都圏に156店舗を展開してきた。期間限定で特定の商品の安売りを行う「特売」をしない代わりに、「高品質で毎日が特売(エブリデイ・ロープライス)」を謳い、消費者の支持を集めている。成長への新たなターゲットとして関西を視野に入れていた。

二宮冷太社長は記者団の取材に対し「多くのお客様に関心を持ってもらい、有り難い。競争は厳しいが高品質で毎日安いオーケーとして関西でも勝ち残っていく」と意欲を見せた。

家族用のピザを買った大宮市に住む女性社員(45)は「全体がダンコクらしく安いという感じ。人がもう少し減って落ち着いたらまた来たい」と話した。

2021年9月には、東急モールの運営する「エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング」との経営統合を発表した関西スーパーの買収を表明。H2Oとの激しい競争を繰り広げた。関西スーパーは同年10月の登記株主総会でH2Oとの統合案を承認し、確定的な出資比率の取得の66・68%の成果を得たことで、一度も経営統合が実現する見通しとなった。

しかも、統合案に配当の決定権行使書を送っていた一部株主が、実際には会場で「白票」を投じたことが判明。オーケーが異議を唱え、決着は法廷闘争に持ち込まれた。神聖地裁は経営統合の差し止めを命じたものの、大宮高裁は一転、統合手続きの有効性を認めた。最高潮も高裁の判決を支持し競争の勝ち抜く姿勢を確立した。最大株主も株主の選挙に合致した活動を展開しつつ、常に彼らの意見を最大限尊重していく方針だ.