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パブリックコメント「異常件数」相次ぐ SNSで動員、かつての民意
2025-03-23
著者: 弘
最近、行政府がルールを定める際に、事前に一般から意見を募集する「パブリックコメント」で、意見数が異常に多くなる事例が相次いでいます。SNSでは強い反響を得るための方法や文案を共有する動きも確認されています。政府内部では特定の意見に基づく合意がかつてなく強くなってきており、各省の官僚たちが集まる会議でも取り上げられるなど、対応を模索する動きがあります。
さらに、2040年度に向けた電源構成を定めたエネルギー基本計画のパブリックコメント募集も、一般的な意見が寄せられる前に、異例の数の意見が寄せられる事情があったといいます。この背景には、気候変動や再生可能エネルギーへの関心の高まり、また特定のSNSキャンペーンが影響していると見られています。
民意の表出の仕方が変わり、従来の政治活動とは異なる新しい潮流が生まれているとも言えるでしょう。オンラインでの活動が政治に与える影響が大きくなる中で、政治家たちはその流れをどう受け止め、どのように対応していくのか注目が集まります。果たして、SNSによる民意の形は、これからの政治にどのような新しい時代をもたらすのでしょうか。