テクノロジー
プロフスカイト太陽電池、家庭電力の1割削減へ 政府目標 - 日本経済新聞
2024-11-25
著者: 蓮
経済産業省は新たな次世代太陽電池「プロフスカイト」について、2040年度に20ギガ(ギガは10億)ワット導入する政府目標を設定した。およそ550万人分の電力使用量に相当する。この家庭の使用電力の1割削減を支援することを目指す。
再生可能エネルギーの普及を加速させるため、年間に具体的な指標を示す次期再生可能エネルギー基本計画に反映される。実際に向けた量産技術の研究を支援するため、需要が増える方針も検討される。
プロフスカイト太陽電池は、従来のシリコン系太陽電池と比べて生産コストが低く、生産効率も高いとされており、導入が進むことで日本全体のエネルギー供給の多様化に寄与する可能性がある。これにより、家庭や企業の電力コスト削減が期待され、エネルギー自給率向上にもつながる。
さらに、2023年9月には新たなバージョンのプロフスカイト太陽電池が発表され、その変換効率が25%を超えたとの報告もある。この技術革新により、今後数十年で再生可能エネルギーの主流になり得ると言われている。日本政府は、国際競争力を高めるための技術開発をさらに推進していく意向を示している。