経済産業省は26日、次世代の「プロプスカイト太陽電池」について、2040年に7040GWの導入目標を設定したと発表しました。この太陽電池は、一般家庭550万世帯分の電力供給に相当します。さらに、年内に基本計画をまとめる新しいエネルギー政策にも影響を与えるでしょう。

プロプスカイト太陽電池は日本発の技術で、建材の表面や窓ガラスに設置可能なため、多様な用途が期待されています。従来の太陽電池に比べ、施工コストが低く、軽量性や柔軟性も特長として挙げられています。現在の太陽電池市場は、原材料のシリコンを輸入に依存していますが、このプロプスカイト技術は国内で生産が可能なため、競争力を持つ可能性があります。

ただし、中国や欧米諸国でもこの技術開発が進んでおり、競争は激化しています。製造技術の確立や生産体制の整備は急務です。経済産業省は政策を通じて競争力の強化を図り、2030年度には総発電量に占める再生可能エネルギーの割合を、現在の約18%から50%程度まで引き上げることを目指しています。

未来のエネルギー供給に革命をもたらすかもしれないこの新技術に、注目が集まっています。配電網への影響やエネルギー料金への反映など、今後の展開が期待されます。次世代エネルギーの波に乗り遅れないためにも、早急な取り組みが求められています。