
科学
秋田大学に「情報データ科学部」新設 デジタル分野の人材育成で人口減少に伴う課題解決へ
2025-04-01
著者: 愛子
秋田市の秋田大学に「情報データ科学部」が新たに設置されることが決定しました。近年のデジタル分野の発展に対応した人材育成を目指しています。新たに設立される「情報データ科学部」では、2025年度には107名の学部生を迎える予定です。特に人口減少に伴う課題解決を視野に入れており、デジタル技術を活用した人材の育成に力を入れる方針です。
デジタル技術を利用した防災・減災対策の研究や、人工知能(AI)を活用した解析技術の導入を通じて、健康管理のアプリ開発など、多岐にわたる分野での教育が行われます。秋田大学情報データ科学部・長沼明学部長は次のように述べています。「秋田は過疎地が増えているが、情報技術を使うことで物理的な距離が遠くても、人と人が非常に近くなる時代になっている。学生にはそういう時代に即した学びをしてもらい、それに新たな付加価値をつけて、より良い社会をつくっていくためにどうすればいいかを考えてほしい」とのことです。
さらに、秋田大学は2025年度に入学した学生が卒業する2029年度には、情報系の大学院を設置する方向性を持っており、この新学部の創設は地域のデジタル化を加速する重要なステップとされています。今後、このような新設学部が他の地域にも波及し、全国的な人材不足の解消につながることが期待されています。秋田大学の取り組みは、地方都市における新しい教育の形を提示するものとして、多くの注目を集めています。