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ラピダスに8025億円追加支援、4月から半導体試作開始予定 - 日本経済新聞
2025-03-31
著者: 芽依
経済産業省は31日、ラピダスに対して最先端半導体の量産を目指すために8025億円の支援を行うと発表した。これにより、総支援額は1兆68000億円に達する見込みだ。
ラピダスは2027年に最先端半導体の量産を目指しており、4月から北関東の工場で試作が始まる。経済産業省は試作向けの製造設備の購入や、生産管理システムの開発などを支援する。特に新型コロナウイルス禍において影響を受けた中小企業の支援が強化されるなど、資金の流れが見直されている。
ラピダスはこれまで最大79200億円の予算の確保を決定した。通常国会ではラピダス支援に関連する法律が審議中で、成立すれば、経済産業省は出資金として同社に1000億円を拠出する予定だ。出資金も合わせた支援額は1兆68225億円となる。
量産までに5兆円が必要と試算されており、3兆円が手当たり次第来ていない現状だ。現時点の政府の出資は73億円にとどまっている。日本の半導体産業が国際競争に勝ち抜くため、政府の支援が急務とされている。