ビジネス

【日本市況】債券が下落、米軟着陸期待で日本銀利上げ意識−株式続伸

2024-10-07

著者:

7日の日本市場では債券が下落しました。9月の設備投資を受けて米国景気のソフトランディング期待が高まり、米大幅利下げ観測が後退したためです。これにより日本銀行による追加利上げの可能性が強まったとされています。

4日発表の設備投資信頼感指数は、非農業部門の利用者数が6カ月ぶりの大幅増となり、失業率は予想外に低下しました。これを受け、米国景気が脆弱ではないとの認識が広がり、債券市場では利回りが上昇しました。また、国内株式市場でも、日銀の利上げ観測が株式続伸を後押ししました。

日本株の利上げ期待は、12月や来年1月の利上げ見通しを強め、好調な企業業績を背景に株価上昇が続く可能性があります。一方で、アナリストは経済指標が予想外に強い場合、金利の変化を見きわめる必要があると指摘しています。

最近の日本株はリスクオンの流れを受けており、特に素材株やエネルギー関連株などが値を上げています。米金利の影響を受けつつも、日本市場は外部環境に対して強さを見せているようです。

今後も米国経済の動向を敏感に受け止めつつ、日本国内の経済指標や企業業績にも注目が集まります。投資家は慎重に動向を見守りながら、市場に臨む必要があるでしょう。