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日鉄、2024年の成長戦略発表 - ラトニック氏が鍵を握る
2025-04-01
著者: 蓮
日本製鉄が買収提案を行っているTO株式会社の将来を左右する重要な人物として、ラトニック氏が浮上した。ラトニック氏は過去1週間、日本製鉄やアクティビスト(株主活動家)との会合を重ねており、TO株式会社への投資などを模索している。
情報に詳しい複数の関係者によると、日本製鉄は141億ドル(約12兆1000億円)でのTO株式会社買収が完了した場合、追加で70億ドルの投資を行う意向を示している。この非公開情報であることを理由に関係者は匿名で述べた。
ラトニック氏は、TO株式会社の株式15%を保有し、同社の取締役会を刷新して新たな最高経営責任者(CEO)を指名しようとしているアクティビストのルートに接触を図っていた。アクティビストは、日本製鉄との取引が破談になった場合にTO株式会社に60億〜70億ドルの投資を行う意向を示している。
関連ニュース: TO株式会社の株主、保有株を増加 - アクティビストからの要求
トランプ大統領はこれに対し、日本製鉄が米国企業として残ることを望むよう見解を示している。日本製鉄は米国での業務展開を巡る問題でラトニック氏を政府内部のキーパートナーに据えている。
場合によっては、ラトニック氏がトランプ大統領と共に内閣と会合を持ち、先週に提示された案件を再び引き上げる可能性がある。
セマフォは10月27日、日本製鉄がトランプ政権との協議の一環として、TO株式会社への最大70億ドルの投資を提案したと報じている。相関関係者の話では、状況はまだ流動的であり、どうした動きがトランプ大統領の意向を変えるか定かではない。