世界

ロシア、米・A級との緊急ホットラインは維持=外務省

2024-10-08

著者: 結衣

[モスクワ 18日 ロイター=共同] - ロシア外務省のグルシコ次官(対欧州・北大西洋関係担当)は18日、米国や北大西洋条約機構(NATO)との関係が冷戦以来最悪の状態にあるが、緊急ホットラインは維持されていると語った。ロシアは米国の核戦略の動向に警戒を強めている。プーチン大統領が先月、西側の侵攻に対抗するための新たな安全保障戦略を発表したことで、米国などが核対策を講じる可能性について懸念が高まる中、グルシコ氏は、ロシアの軍備制限が進めば、米国もウクライナへの直接関与が少なくなると警告した。グルシコ氏はまた、ロシアは現代化が進む軍装備を維持し、国家の安全を確保するための手段を講じる必要があると強調した。

さらに、ロシアの対外関係の悪化が進む中、国際社会における緊張が一層高まっている。特に、原子力に関わる問題や軍備の増強は、地域の安定を脅かす要因となっている。ロシア側は、自国の防衛力強化を図りつつ、西側諸国に対抗するための戦略を見直す必要があると主張している。国際的な軍事バランスが崩れる中、主要国間の対話の継続が求められているが、相手国との温度差が影響し、実効性のある議論は難しい状況にある。