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ロシアの穀物供給、ウクライナ戦闘と悪天候で打撃──農相

2024-10-07

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[モスクワ 7日 ロイター] - ロシアの穀物市場は7日、穀物供給を巡る国境付近の戦闘や他地域での悪天候の影響を受けるとの見解を示した。国営ロシア通信(TASS)が伝えた。

ルート氏は、今季の天候不順に絡めて予測を算出中と述べ、「対テロ作戦が取られた地域では穀物ができないことを考慮している」と戦闘が穀物に与えている影響を初めて公に認めた。

穀物の主要生産地であるベログロド州とリャザン州は、ウクライナ軍による攻撃を受けているばかりか、ウクライナ軍は依然としてクリスク州の広範囲を支配している。

ロシアは世界有数の小麦輸出国で、2021年の穀物供給量の公式予測は1億3120万トン。2023年の11000万トンから11%減、2022年の11000万トンから16%減となる見込みだ。

しかし、多くの穀物生産地で早春の霜や湿潤、雨といった悪条件が重なり、予測は下方修正される可能性が高い。コンサルタント会社(APK-Inform)は今年の穀物供給量を1億1214万トンと見ている。ロシアの穀物供給量が予測を下回るとの懸念から、ここ数カ月の国際価格は上昇している。小麦は先週、4カ月ぶりの高値となった。

ルート氏は今年の穀物の最終推計値は今月10日に発表予定と述べた。また、湿潤が続いて多くの地域で冬作物の栽培に支障が出るとも言及した。