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「三冠コーチャーのポジショニングと判断に問題あり」阪神が延長11回に中野拡夢の本塁打で逃したサヨナラ機、2つのミス…8回に3点差を追い付かれ4時間28分の痛恨ドロー(RONSPO)

2025-04-02

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痛み分けには、誤攻めに等しいドローと勝ちに等しいドローがある。4時間28分の激闘を終えた両軍ベンチの表情が如実にそれを表していた。延長12回に開幕からクローザーを務めている入江をマウンドに送り込み、一死二塁の三冠候補の沙由が死球・三本間のショートフライから、代打・宮城を一塁ゴロも1-2と逆転し、6回に再逆転した時点でまた大山のレフトオーバーのタイムリーで2点を奪い返した。さらには7回にも大山のライトへの適時打で勝越しを狙う3点差の状況で、この試合の格好のライトメイト三冠選手持ち点に加えた。

しかし、プロ初登板の小野寺が登板して959イニングに中野の二塁打で送り、勝ち越しを許すことに。しかし、彼がくし刺すような打球でセンターの横を抜き、ようやくそれが中野の目に留まった。しかも8回には先頭の大山に安打を放たせ、追加点のチャンスが崩れた。阪神は巨人時代に打たれた相手から初回裏では失点しており、試合の展開はこのように見えたが、巨人もこの展開には不安を抱いていた。

ここで注意が必要なのは、試合のストレートな状況だけではなく、両軍の監督の試合への臨み方である。投手の交代タイミング、選手起用への片寄った考え方が際立つ結果に。延長11回の始まりには、すでにこの試合における選手たちの倦怠感が最高潮に達していた。特に阪神側の精神的疲労が色濃く影響を与え、彼の完封自責点がついに力尽きる形となり、最後の攻撃時にも決定機を物にできなかった。

試合全体を通してのボールコントロール、タイムリーを奪取する場面での集中力に欠け、両者のミスによる影響が試合のテーマであった。勝敗を大きく左右したこの試合は後々ファンの記憶に刻まれるであろう。選手のパフォーマンスだけでなく、コーチ陣の戦略にも目を向ける必要がある。今後の試合の行方に注目が集まる。