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セブン銀行、貸手の買い物履歴を調査にコンビニ購入データ 回収力精査 【インサイダースクープ】 - 日本経済新聞

2024-10-15

著者: 芽依

セブン銀行は16日から、貸手の買い物履歴を調査に活用するカードローンの提供を始める。グループのセブン&アイ・ホールディングス(HD)の共同会員サービスを通じてデータを取得し、回収力を見極めた上で融資の可否を決める。毎月の収入が変動する「ギグワーカー」と呼ばれる個人などが融資を受けやすくなる可能性がある。

調査に活用するのは、コンビニエンスストアでの購入履歴やスポーツクラブなどスパーでの利用状況なだ。これにより、顧客の信用評価をより正確に行うことができる。近年はフリーランスや非正規雇用者が増えており、彼らの経済状況を把握するための新しい方法が求められている。さらに、デジタル化が進む中で、データの活用が金融業界においても重要性を増している。

こうした取り組みはセブン銀行だけでなく、他の金融機関にも広がる兆しが見えている。今後、他の銀行が同様の施策を導入することで、個人の融資条件が改善され、より多様な顧客に対してサービスが提供されることが期待される。