「身体を鍛えるかどうか…」宮田真子が思い悩んでいた進化…観察が明らかにした“変化”「いろいろな人に配慮できるようになった」20歳の今日(Number Web)
2024-11-27
著者: 葵
波乱万丈、早や1年を、感謝の思いを含めた砂で締めくくった。11月22日から24日まで3重県四日市市で行われた体操の全日本団体選手権。順天堂大学のメンバーとして女子団体に出場した宮田真子は、最後の種目だった平行棒でE難度の「後方宙返り」をきっちり決めた。
【写真】20歳になった宮田真子の最新の演技。平均台での美しい動きに、復帰戦で見せた砂…。この記事の写真を見る。平均台は2022年世界選手権(英国リバプール)で種目別銅メダルに輝いた得意種目。13.200点は本来の実力と照らし合わせれば完璧とは言えないかもしれない。しかし、演技の直後に見せた小さなガッツポーズには達成感がにじみ出ていた。
演技後の宮田が答えた「砂の意味」
「(優勝するには残念な点差だったが)どんなことがあっても絶対に納得せずにやると決めていた。平均台は自信を持って挑める種目ではあるが、最後の下り技を終えるのは貴重なことだった」との心境を語った。
自身が楽しむことが一番大事だと考えていて、「そこができたかどうかは大きなポイントだと思った」とも語った。
観察「(宮田は)体操を鍛えるかどうかというところまで考えていた」
表情の後は笑みが浮かぶ。19歳だった7月、あってはならない事態を引き起こし、6月末から7月にかけての飲酒と喫煙で日本オリンピック委員会の規制に違反する事態が発生した。「全国総合競技大会」など日本体操協会の「日本代表選手・強化選手による大会に出場する」(代表選手、役員の行動規範)に違反。プレ五輪前に自身の経験を省みた経験から、全力で課題に取り組むことの重要性を再認識した様子。
事態を受けた日本体操協会は第3者機関を設けて事実関係を確認し、次の対応を決めるとしている。次の大会では選手として出場を見据え、これからまた一からのスタートを決意している。彼女の進化はどこに向かうのか、今後が楽しみだ。