10月14日午後11時半頃、山口県周南市夜市の市道で、ランニング中の40代男性が熊に襲われた。頭と左腕に2か所の傷を負い、病院に搬送されたが、命に別状はないとされている。最近、県内の熊による人身被害が増加しており、9月にも岩国市での事例が報告されている。

周南市では、この事件を受け、男性は背後から近づいてきた熊に襲われた後、自力で帰宅し、家族が119番通報した。熊は現場から逃げており、方向は不明である。

県は15日、熊の出没警報を発令した。県警はパトカーで巡回し、住民らに注意喚起を行っている。

周南市では同日に、県や市などによる緊急対策会議が開かれ、住民へのチラシ配布や、近隣学校と保護者への通知、捕獲に向けての準備状況について確認が行われた。これまでに、10月15日までに熊の目撃情報が14件寄せられているという。地域での熊との遭遇を避けるため、特に山間部や郊外での行動には細心の注意が必要とされている。