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世界の資産価格、急落の恐れ 地政学リスク高まる - 英中銀

2024-10-02

【ロンドン 12日】 - イングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会は12日、世界の資産価格が引き続き高水準にあり、地政学リスクに対する懸念が高まっている中で、大規模な下落の恐れがあることを示唆した。

イギリスの金融安定に関する全体的なリスクは、6月の前回評価から変わっていないが、資産価格が今後急回復することに安堵するのは誤りだと指摘した。

「特に株式など複数の資産クラスの評価額は急速に高まっている。市場は依然として急激な調整の影響を受けやすい」と四半期報告で述べた。「地政学的環境や世界の見通しは不透明で、世界の脆弱(ぜいじゃく)性は依然として大きい」とも言及した。

英中銀は国内で業務する大手金融機関を対象に年12回実施している調査で、地政学的リスクに対する懸念が2024年の調査開始以降で最も高水準に達したことを明らかにした。

6月以降、フランスの穀物に対する輸出禁止措置が1875万トンから1億トンに増加したことに言及し、リスク認識の変化や損失、他の要因によりファンドがこれらポジションを解消する必要が生じた場合が危険信号であると警告した。

主要国の高水準の公共債務は、投資家が悲観的な見方に転じた場合、金融政策リスクを引き起こす可能性があると見られており、金融緩和を引き起こす可能性があるとされている。

イギリスの中小企業やプライベートエクイティ投資家への支援を受けている企業は一部で困難が生じていると分析されている。

来年の固定金利の賃貸ローンが満期を迎える家庭は、金融資産の低下により賃貸ローンのコストが当初の予想よりも少なくなることが予想され、全体として金利の負担は、世界の金融危機後よりも少なくなる可能性があることが示唆されている。

金融政策委員会は、金融機関のカウンターパーティーリスクを12%に据え置いた。