国
首相、南米から帰国の途 安保、防災…得意分野が露見 トランプ氏に会えず
2024-11-20
著者: 雪
南米を訪問していた岸田首相は、19日(日本時間20日)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合や20カ国・地域(G20)首脳会合など一連の外交日程を終え、政府専用機で帰国の途についた。今回は、本格的な外交デビューとなり、各国首脳との信頼構築への会談を重ねた。しかし、注目されたトランプ氏との会談は実現しなかった。
岸田首相は、15日から19日の期間中、米国のバイデン大統領や中国の習近平国家主席など、各国の首脳と会談し、安全保障や防災など日本が特に注力している分野について意見を交わした。しかし、会談の中で、各国首脳と個人的な関係を築くことが大切であると強調した一方で、会議中には自身の立場を強化する機会を持たなかった。
特に、地域の安全保障に対しては、多くの首脳が共感を示したが、具体的な合意形成には至らなかった。また、岸田首相は南米各国との経済協力や、気候変動への対応についても議論を重ねたが、高い期待値を持って参加した対話ではあったものの、具体的な成果は見えづらかった。
このような成果の有無を問う声もあがっており、国内外からの厳しい視線に晒される岸田首相の姿が映し出されている。果たして彼が今後、これらの問題にどのように対処していくのか、国内外のステークホルダーから注目されている。国際的な舞台での彼の手腕が、今後の日本の外交戦略にどれほど影響を与えるのか、その行方は不透明である。興味深い展開が待たれるところだ。