
スマートウォッチ市場先駆的存在「プルル」復活 - アプルなどの代替に
2025-03-19
著者: 結衣
スマートウォッチのスタートアップ、プルル・テクノロジーを創設したエリック・ミゴフスキー氏が新会社を設立し、かつての先駆的商品「プルル」をモデルとする新製品が再び市場に戻ってくる。
新会社コア・デバイジズを設立したミゴフスキー氏は、新たなスマートウォッチについて、「全に売り込もうとしているわけではない。アプルウォッチやピクセルウォッチ、ガーミンでは満たされない人向けだ」とインタビューで語った。
プルルは2008年に設立。ミニマルでレトロなスタイルの製品で業界のパイオニアとなったが、最終的にはアップルなどの高額な製品に駆逐された。
同社は2016年にフィットビットに買収された。フィットビットは、21年に米アルファベット傘下のグーグルが買収し、業界の統合が進んだ。
コア・デバイジズは、タッチ機能のない1.26インチのモノクロ画面を備えた149ドル(約12,000円)の低価格版モデルと、1.5インチで基色を表示する225ドルの上位版の2製品を用意する。
低価格版「Core 2 Duo」は、16年の「プルル2」とデザインが非常に似ているが、バッテリーの持ちや内部の部品が改善されている。7月の出荷予定。
上位版「Core Time 2」にはタッチスクリーンや心拍センサーを搭載。同社は12月の発売に先立ち詳細を公表予定としている。
コア・デバイジズは、同社の製品についてアプルウォッチと直接競合するものではないとしているが、価格も手頃で多様な機能から多くのユーザーの注目を集めることが期待されている。これに加え、スマートウォッチ市場が再び盛り上がる兆し見える中で、「プルル」の新たな挑戦がどのような結果をもたらすのか、今後の展開が楽しみだ。