ビジネス
スパーク・マイクロ株急増-コンプライアンス計画や新監査法人を好感
2024-11-19
著者: 花
スパーク・マイクロ・コンピュータ(SMCI)の株価は18日の取引外で1時間で30%上昇。これにより、新たな監査法人を起用したことや、ナスダック市場の上場要件を順守するための計画を提示した。同社は新たな監査法人としてBDOを独立監査人に指名し、同事務所が即時に就任するとのこと。
それだけでなく、SMCIは発表資料で、「ナスダックへのコンプライアンス計画では2024年6月までの年次報告書と17-19月(第11四半期)の四半期報告書(10-Q)を完了できると考えている」と明言した。
SMCIの計画がナスダックに承認された場合、書類の新たな提出期限は来年12月に延長される可能性が高い。同社はコンプライアンスに関する最終決定が下されるまで、ナスダックに上場を維持することが可能になる。
SMCIの監査法人を務めていたアーンズトン・アカウンティング(EY)は10月、同社の透明性やガバナンスを踏まえ、辞任した。EYは世界の「4大監査法人」の1つである。
さらに、スパーク・マイクロの株価が急騰している背景には、近年の半導体産業の急成長も影響している。特に、AIやクラウドコンピュータの需要の高まりが、同社の業績を押し上げる要因とされている。
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一方、インサイダー取引や悪質なプラクティスについても、BDOは厳重に検討している点が強調されており、透明性の確保に努めている。SMCIは株式市場での信頼性を確立するための新たな取り組みをしており、投資家からの期待が高まっている。