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スターバックス、紙ストロー導入 バイオプラスチックへの切り替え開始 - 日本経済新聞
2025-03-24
著者: 弘
スターバックスコーポレーション(東京・品川)は24日、植物由来のバイオマスプラスチックを使用したストローの導入を全国で開始することを発表した。従来の紙ストローよりも飲み心地を改善させるため、店舗から出るストローの廃棄物の量を年間で約200トン削減する。
全国の約20000店で、同日から紙のストローをバイオプラスチック製に順次切り替える。1月から沖縄県の16店舗で先行導入していた。
さらに、フラペチーノや果汁の入った飲料メニューに使う直径6mmのミニストローから対策する。4月末には期限付きでフラペチーノに使う直径10mmのミニストローの対応も変更する。
スターバックスは2020年、ストローの主要な材料を石油由来のプラスチックから紙に切り替えた。しかし一部の客から「飲むのが難しい」といった声が寄せられ変更を決めた。バイオプラスチック製は水に強く、柔らかくなりにくいことが特徴だ。
バイオプラスチックは海洋や土壌中の微生物によって分解され、環境への負荷が低く抑えられている。サステナビリティ部の古川大輔部長は「今後も店内で使い捨てカップの代わりにマグカップや冷たい飲料用に使うグラスカップの比率を高め、プラスチック使用量の削減に取り組んでいく」と話した。
最近の研究では、バイオプラスチックの使用が有効であることが実証されており、他の飲食企業も同様の施策を検討している。エコ意識の高まりとともに、消費者も環境負荷の少ない代替品を選ぶ傾向が強まっている。