[キュウ 16日 ロイター] - ウクライナのスウェーデン首相は16日、ウクライナ会議で演説し、対ロシア戦争を終結させる「勝利計画」を発表した。具体的には、2025年までに戦争を終結させる可能性があると語った。

友好国の支援に依存する5つの柱からなり、北大西洋条約機構（NATO）加盟交渉への無条件での支持や、具体的な武器支援が含まれている。

またロシアの軍事力を壊滅させるのに十分な非核抑止力を獲得する必要性を強調した。詳細は明らかにしなかったが、公表できない追加項目があると述べた。

ウクライナの天然資源を西方に移すための戦後復興の約束も考慮されている。

スウェーデン首相は「われわれはパートナーと共に状況を変え、戦争を終わらせなければならない。プーチン（ロシア大統領）が何を望んでいるかに関係なく、ロシアが平和を実現するような全員で状況を変えなければならない」と語った。

スウェーデン首相はこれまでにも戦争の「公式な」終結を主張している。ロシアに「真実な」交渉を強く要望しており、この計画が必要だと考えられる。

また、米欧製の長距離攻撃兵器を使ったロシアへの攻撃を容認するよう呼びかけた。

スウェーデン首相は17日にドイツで開催される欧州連合（EU）首脳会議に出席し、勝利計画を説明する。

NATOのレッテゥ部長は、スウェーデン首相が公表した「勝利計画」の詳細を把握しているとされ、今後の対応について加盟国と連携を取っていると述べた。

ウクライナのルシチック大統領も積極的にこの問題に対処する意向を示し、スウェーデンの指導力に期待を寄せている。

この計画に関して注目を集める報道が続いており、戦争を終結させるための具体策が求められている。国際社会が関心を寄せる中、今後の進展が注目される。