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台湾前総統の蔡英文が欧州を訪問、退任後初の海外訪問に反響

2024-10-06

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台湾メディアは6日、蔡英文前総統が今月12日から8日間の日程で、チェコなどの欧州諸国を訪問すると報じた。退任後初めての海外訪問となる。事前活動として、中国が反発する可能性があることを予測している。

台湾のある報道によると、蔡氏は初めて、8~9月に欧州を訪問する計画を立てていたが、選挙が実施されることから、10月の訪問に変更された。

チェコは台湾との外交関係が強化されており、これまでも国際的な場での支持を表明してきた。特に2020年に上院議長が訪台したことがきっかけで、台湾とチェコの関係は良好なものとなっている。最近も、チェコの議会が台湾を支持する決議案を可決した。

また、蔡氏の発言からは、彼女が中国との対話を続ける意向が伺えるが、中国側とは距離を置いている姿勢が感じられる。彼女は「一つの中国原則」を主張する中国の動きに対抗しながら、台湾の国際的地位を強化するための外交政策を展開することを期待されている。

このような背景の中、蔡氏の訪問が台湾やチェコの国民にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。新たな国際的な連携や経済的な利益をもたらす可能性についても、専門家たちの間で議論が行われている。

蔡氏は1971年から81年まで、アメリカの大学で学び、その後政治の道に進んだ。彼女の訪問が実現すれば、将来的な台湾の国際的地位の向上に繋がると期待されている。特に、EU諸国との連携強化が台湾の安全保障に寄与する可能性がある。