アメリカの電気自動車（EV）大手テスラのCEOが20日に従業員に対し、株式を保持し続けるよう呼びかけた。トランプ政権の政策的な発言が影響を与える中、テスラでは株価の急落や燃料関連の問題が発生している。困難に直面する従業員に対しても、株価の急落を回避するためには努力が必要だと促した。

テスラ社は関係者を集め、自動運転技術の開発などの分野でテスラが今後も成長を続けると力説。CEOは「つまり、私が言いたいのは、株を保持し続けることが重要だということです」と述べた。

不買運動に関しては「私たちの製品を購入したくないというのは理解できるが、実際には絶対に必要ない」と言及。また、「これはサイコ（精神的な問題）だ。サイコはやめろ」と述べた。

同社は最近、政治に対する批判や従業員の減少についても実行したが、関係者の怒りを買った。極右政治勢力に肩入れする発言も反発を呼び、アメリカなどでの販売不振に繋がっている。

テスラ株は大統領選後に急落したが、現在では昨年12月の過去最高値の半分ほどに落ち込んでいる。19日にはCEOと親しいリトリック商務長官が、テレビ番組のインタビューで「バイ・テスラ（テスラ株を買え）」と公言していた。なお、テスラ社で新たな動きが見られる中、今後の動向にも注目が集まっている。 【ワシントン大報道】