健康

体に良い「抗酸化物質」、実は白米も冷やせば大変身

2024-10-02

難消化性でんぷんとは

「難消化性でんぷん」とは、体重を管理したり、特定の病気を予防したりするのに役立つ抗酸化物質の一つです。グリーンバナナや生のジャガイモ、オート麦、特定のナッツや種子などに含まれています。通常のでんぷんとは異なり、小腸では完全に消化されず、大腸まで届いて発酵されます。これにより、腸内環境が整い、全身の健康をサポートすることがわかっています。

健康効果の証拠

健康効果を示す証拠は増え続けています。2024年2月に掲載された学術誌『Nature Metabolism』の研究によれば、肥満または過体重の成人が難消化性でんぷんを8週間摂取すると、腸内微生物が整い、全身の炎症が軽減され、インスリン感受性が改善されることが判明しました。さらに、体重の減少も促進されることが示されています。

血糖値とがんリスクの改善

また別の研究からは、難消化性でんぷんが血糖値の改善に役立ち、がんリスクの低下にも関与していることが報告されています。これにより、特に糖尿病やがんのリスクを抱える人々にとって、食生活の見直しが重要であると言えるでしょう。

栄養士の見解

「抗酸化物質は悪者扱いされることが多いですが、難消化性でんぷんの存在は、抗酸化作用を通じて健康に寄与する可能性を秘めています」と、米国の栄養学者が語ります。ローフード愛好者の中には、冷凍していないバナナを好んで食べる人もいるようですが、その場合、消化が困難です。

難消化性でんぷんの摂取状況

2020年に学術誌『Journal of Nutrition』に掲載された研究によれば、米国の成人のうち、難消化性でんぷんを摂取することができている人はわずかです。目標としては、1日に4~5グラムの摂取が勧められていますが、多くの人がこの量を達成できていないのが現状です。

専門家のアドバイス

「難消化性でんぷんを健康効果として得るための適量は1日15グラムです」と、米国テキサス州の大学の講師が発言しています。必要以上の消費を避け、長期的に食生活に難消化性でんぷんを取り入れることで、体重管理や糖尿病予防の助けになるでしょう。これらの知識を元に、あなたも食生活を見直してみませんか?